家に戻ると、ポストにまた手紙が入っていた。

また彼宛かと思えば、私宛らしい。

恐る恐る開けてみると、AOIという人からの手紙だった。


…AOI?そういえば、この前もAOIって書いてあったなぁ。


『付き合ってください』


またまた悩む内容だった。

この前の好きですも困ったけど、これもなぁ。

不機嫌になるであろう彼に見せるしかない。これは1人では対処出来ない。


「…また手紙を出してきたのか」


怒りで震えている彼からそっと手紙を取って、彼の鞄に入れた。



1時間以上、AOIという人について聞かれたけど、顔も名前も知らない。

どうして住所も知っているのか不思議だ。

そしてどうして彼がそこまで怒るのか、不思議だ。



恋をするって何だか面倒だなぁ。