「要君の彼女、元気?」
直は笑顔でそう言った。
「あ、ああ。でも、毎日忙しそうだよ。全然会えない」
「そうなんだ~」
「やっぱり、女子高生って忙しいんだよな」
少し寂しそうにそう言った要君に慎司が近付く。
「女子高生って響き、うらやましい~」
「こら、バカ!」
またあゆみちゃんに怒られる慎司。
電車の中で出会った運命の彼女と仲良くやっている要君だが、心の中ではまだ直を想っているんじゃないだろうか、なんて考えてしまう。
もうそんなことはないだろうけど。
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