幸い、空は軽い風邪だった。 鼻をかむことができないので、鼻水がのどにたまって、咳き込んでしまっていた。 鼻水を吸ってもらい、薬を飲んで落ち着いた。 スヤスヤ眠る空の横で、うとうとしている直。 俺はふたりの横にそっと寄り添った。 「ありがとうな。いつもいつもありがと」 直の耳元でそう囁いて、川の字になって昼寝をした。