それから、何も変わらずに毎日を過ごしていた


毎日、違う男と夜を共にする生活


「..つまんない」


そう呟いた瑠奈


「え?」


聞こえていたのか、隣で少し不愉快そうな顔したのは多分、彼氏


「帰って」


男は小さく溜め息をつき、部屋を出ていく


何か言っていたが、瑠奈には聞こえていなかった


♪〜


静かな部屋に携帯の着信が鳴り響く


「誰だよ..」


画面をみると知らない番号


よくあることだったから、あまり気にせず電話にでた


「もし?」


「瑠奈?俺だけど!」



ドクンッ―..



「誰..?」



本当はすぐにわかった


少し低くて特徴のある声


「前、遊んだ智也だよ。わかる?」


あの日から、忘れた日なんてない


「あ〜、あの時のね」


必死に冷静を保ちながらも、頭の中は真っ白だった..