と思ってたのに、入学式の前日他の男と歩いてるところを
目撃してしまった。

俺のタイミングの悪さにはあきれてくる。

~入学式当日~
「おっはよー☆」

満面の笑みで、優梨愛が来た。

あぁ、あの男が憎らしい。

俺にこんな笑顔を見せてくれるのに、あの男は
他の表情も知ってるのだろう。

照れてる赤い頬

悲しんでいる顔

怒ってる顔も...

考えるだけでむしゃくしゃしてくる。

「顔真っ青だよ?」

「うん...」

そんなことを考えただけで気分が悪くなるくらい大好きなのに
なぜ気づいてくれなにの?

前日のあの言葉、あの男に言っていた言葉。

よく聞こえなかったが、一部だけ聞こえた。

「優梨愛、お前昨日他の奴と会ってたじゃん?
 あいつ誰?」

「あぁー、あいつは幼馴染で友達以上恋人未満?」

「優梨愛が恋愛感情を持ってるのは、誠司だけだよ。」

ん?誠司?
聞いたことあるけど...