電車のドアが閉まった。


その後。
無言で学校まで着いた。



一言も、しゃべらず。



「ば、ばいばい。」


「ん。」



結局教室の前まで来て、交わした言葉はこの一言だけ。



「優、おはよ...........て、わ。どしたの。」



「お、おはよ.............美子。」



別にケンカしたわけじゃないのに。
でも、なんだか笑って話せる空気じゃなかった。さっき。



西が後からやってきて、
さくらちゃんの話を延々と聞かされた。
プレゼント喜んでくれたとか、可愛かったとか。



私も嬉しいけど、
2人みたいに順調にいかなくて。
それ以前に陽が私を好きじゃないってことに虚しさを感じた。