ガラッ。
「せ、先生!?」
クラス担任が息を切らしながら、勢いよく教室の中へと入ってきた。
生徒たちはそこ光景を見て、現実になったのだと確信しただろう。
「み、皆に残念なお知らせがある。たった今、内田幸平が学校の屋上から飛び降りて自殺したそうだ。」
「え!!?」
その言葉を聞いたクラスのヤツらの表情が固まる。
確信はしていたが、信じたくなかったのだろう。
「先生!なんで内田が自殺なんか!」
「わからない‥。先生は今から保護者と警察に連絡をしてくるから‥。」
そう言い残して先生はこの場から逃げるように、教室を去った。
「‥‥なんなの、このゲーム‥。」
「先生は自殺って言ってたけど、あいつは殺されたんだ!!キシに‥。」
「絶対に許せない!!!」
「でも‥、これからどうするの?」
悲鳴、暴言が美しく共鳴しあう。
なんて美しいのだろうか。
「‥今日は内田のこともあるし、早く帰らされると思う‥。だから明日までには気持ちを切り替えて‥ムリだとは思うけど頑張ろう、な?」
ここぞとばかりに翔が励ます。
「…だな‥。」
その言葉にほとんどの生徒が黙った。
もしもオレが主催者ではなく、みんなの立場だったら、恐怖と不安で押しつぶられそうになるだろう。
とオレは人事の用に思っていた。
そこまで計画通りだったからだ‥。