渚はまた走り出した。




「ちょっ、おいっ!!!」




そんな、土方の声すらも聞こえないほどに混乱していた。




何故、見ず知らずの私にこんな風に接してくれるのか。





こんな優しく誰かに話しかけられたことなどなかった渚は混乱していたのだ。





『土方なんか鬼だっ優しいはずなんかない!』








そんな風に自分を納得させた。




自分の部屋(土方の部屋)へ駆け込んだ。