「____姫っちおっはよ~!」
あたしがなっちとしゃべっていると、
たっちゃんと黒川君が入ってきた。
「………誰……?」
なっちが訝しげに二人の顔を交互に見つめる。
「…あれ?
姫っちの友達…?」
「え?……えと…っ「うん、そうだよ。」
なっちが迷いもなく答えてくれて……
う、嬉しいっ!
新しい友達ができた…っ!
あたしが喜んでいる間に、三人は自己紹介を終えていた。
「黒川達ってーーーー」
なっちは黒川君のことを『黒川』、
たっちゃんのことを『たっちゃん』
って呼ぶことにしたみたい。
「姫乃と、もとから友達だったの?」
「姫っちと?
昨日初めて会ったばっかだよ。
なんか秋がさ、姫っちと運命のキーーー」
「達希!!」
「たっちゃん…!」
あたしと黒川君が叫んだのは
ほぼ同時だった。
「え、何? 気になるー」
「…あっ…あとで二人きりのときに
教えるから…っ」
ここじゃ恥ずかしくて言えない…っっ///