何と白い車の正体は仕事で乗ってる車ではなく、お兄さんがプライベートで乗ってる車でした。
事故は悲惨なものでカーブを曲がりきれずにガードレールに激突。
車は大破し、運転手の生命に保証はありませんでした。
しかし何と奇跡的に軽い骨折だけで済んだのです。

後日Aちゃんがお兄さんのお見舞いに行くと、お兄さんが妙な事を話し出しました。
「あんな、俺が事故る瞬間に女の人が現れて『危ない!!』って言われたんだ。あれがなかったら俺は確実に死んでた。でもその女の人に全く見覚えがないんだよ」と。
Aちゃんはお兄さんにみゆきちゃんの話をしました。
お兄ちゃんは「是非会って確かめたい」と。

退院してからAちゃんはお兄さんを連れてみゆきちゃんのお店に行きました。
お店のドアを開けて中に入った瞬間
「こ…この人だ!この人があの時俺に『危ない!』って言ってくれた人だ!」
Aちゃんとお兄さんはみゆきちゃんにめちゃくちゃ感謝したそうです。

〈終わり〉