ここで汐見が勝俣を殺してしまっても44チャンネルは終わらない。
勝俣が死んでしまったら全国に配置されている勝俣の仲間の居場所が掴めなくなる。


「汐見!やめてくれっ!そんなことをしても曽野宮は喜ばないぞ!?」


「真琴君。勝俣の仲間の居場所なら……大丈夫だから、それに私はもう世間では死んだ人間……生きることも出来ない……」


その言葉と同時に銃声が二発鳴り響き、弾は勝俣の額と心臓を貫いていた。


勝俣はうつ伏せに倒れ、指先一つも動かない。
すぐに勝俣の周りは血の海となった。


「し……汐見!何で殺す必要が……!」


汐見が勝俣の仲間の居場所を分かっているとはいえ勝俣を殺す必要なんてなかった。