勝俣の車が広い国道へと消えていくのを確認した俺は自宅へと足を急がせた。
確かめなければいけないことがある、それにはネットが必要不可欠。

何故勝俣は俺がサイトを観覧していたことを知っていたのか。
この謎を解く鍵はそのサイト自体に転がっているはずだ。

「くくっ……」

この状況を楽しんでいるわけじゃないが、悪を成敗する英雄になった気分で何だか俺は笑ってしまった。

だが、一番気になるのが汐見を死人として扱ったことだ。
これだけは理解できない。