「このファイルを曽野宮君達に見せたかったんだけどね……探すのに手間取ってしまったんだ。彼らが死んでしまったのは僕の責任だよ……」

(あんたの責任というかあんたの仕業の間違いだろ?)

その言葉が喉から出そうになる。
それを我慢するのが悔しくてたまらない。

「とにかくこのファイル、少し長いけど見てくれないかな?」

「……はい」

ファイルの中の紙も新しい物ではない。
これは本当にあった話なのだろうか。