どれくらい時間が過ぎたのだろう。
ベッドに横になってからずっと天井を見上げている。

時計に目を移すと正午になりかけている。
少なくとも一時間はこの状態だった。

俺はベッドから起き上がり、両手で顔を覆った。

「くそっ……」

いくら考えても勝俣が曽野宮達を狙った理由が分からない。
だけど、ここで行動に移らなければ曽野宮の努力も無駄なものとなってしまう。

「どうすりゃいい……」

解決の糸口は必ず存在する。
それに気付くことが出来れば。