その言葉に素直に甘えて、家を出て行く和希の背中を見送った。


今日も天気は晴れ。

私はかわいい妹ができたような嬉しさで、足取りも軽く外へと飛び出した。




「こんにちはー!」


わかば病院の入口でりっちゃんの姿を見つけた私は、大きな声で呼びかけて手を振る。


「あ、陽菜ちゃん!綾香ちゃんがお待ちかねだよ。部屋は201だから」


「はーい。ありがとう!」


2階への階段を駆け上がって、早足で201号室を探す。

廊下の突き当たりのその部屋は、ドアを開ける前から明るい日差しが洩れるように楽しげな笑い声が響いていた。


「綾香ちゃん?」


「あ!おねえちゃん!!」