「じゃぁ、君は友達とは違うと?」



「そうよ。アリサなんかとは違う! あんな子と一緒にしないで!」


次々と、私の口から本音が飛び出した。


「だから?」


「だから、私が死ぬのはおかしいわ! 死ぬのはアリサだけでいいはずよ!」


「そうですか、でも、死んだものは死んだんです」


男は冷たくそう言うと、マントをひるがえして歩き出した。


「待って! どこ行くのよ!」


男を追いかけようとした瞬間、誰かに肩をつかまれた。


「……アリサ」


その人を見て、私は呟く。


「鈴、ずっとそう思ってたのね」


銀色の目をしたアリサの声が、まるでトンネルの中にいるように響いた……。


END