南はそう言い捨てると髪の毛を掻き上げ自分の正面で性気を吸い取られ、真っ白な灰になったリンダに向かって氷の刃の様な視線を情け容赦無く浴びせてみせた。


「全部、お前が勝手に考えた事だ」


更に南はそう言ってリンダにくるりと背を向けるとフォークを牛舎の入口に立てかけ再び外で携帯を弄り始めました。


 リンダは立ち上がれません……


全て自分の勘違いだったのです。

自分の浅はかさを痛感した一瞬でした。なんだか立ち上がる事が出来ません、明日は…どっちだろう


…カラスの鳴き声が無情の境地を助長しました。