「お母さん起きないねぇ。手術費とかいろいろ払って、最新の施設にいるのに〜」




尚紀がため息をついてお母さんを見つめる。





今は尚紀と二人で病院にいる。


桃也と千架は用事があるみたいでここにはいない。





あ、お母さんがいるから二人ではないのかも?






尚紀の言う通り、私が今まで払っていた入院費や、この前の手術費など、神宮寺財閥が払ってくれている。




そのおかげでお母さんは最新の施設にいるのだけれど.....





「例え手術をしたとしても目を覚ますかどうかは本人の頑張り次第らしいから....」





そう主治医が言っていた。