「あ、来た来た〜。遅い〜、影野〜」





私たちの前にめっちゃ長いリムジンが止まる。



そんなリムジンの運転手にダルそうに話しかける尚紀。





まっマジで長っ!!?



こんなに長いの初めて見た。




「なーに口開けて車見てんだよ?さっさと乗れよ。咲音のかーさんのところに行くぞ」





ポンッ






ぽっかーんと車を見てる私の背中を軽く押す桃也。





そーだ!!


お母さんのところに行かなきゃ!!






「咲音!!早く早く!!」






リムジンに乗ろうとしていた私の手を千架が引っ張る。





「っ!!?」





バタンッ




リムジンは私たちを乗せて、病院へ向かった。