「う、うん。卒業式の話なんだけど…」

そう言って弁当をベンチに置いた侑梨。


「その……ね、ネクタイをください!」


………は?

ネクタイ?



「それが、大事な話…?」

「うん!大事でしょ、すごく!」


無邪気な笑顔で頷く侑梨。



大事なのか?

つーか、何でネクタイなんか…