「立花は悪くない。俺もそのメールのやつも立花の弱いとこにつけこもうとしてるだけ。だからフラフラするのも流されんのも俺とそいつがそれだけ心の隙間に入ってるってことだよ」




「鹿島くん・・・」




鹿島くんの言葉がこんなあたしでもいいって言ってくれていてまたその言葉に流されてしまう自分がいる。




「すぐ決めなくていい。その代わり俺も手加減なしで立花につけこんでくから。だからちゃんと気持ちが決まるまではどっちに流されてもいいよ。でもちゃんと気持ちが決まったらもう流されんなよ!」




ポンポンと頭を撫でてあたしの目線に合わせてくれる彼。


でもね、これは言えない。


さっきの涼平の言葉が嬉しくてドキドキしてるなんて。