あたしの声を聞いて女の子が袋を差し出してくれた。


彼女の口に当てて背中を摩る。



荒かった呼吸が落ち着いてきたから席に戻ろうとしたら涼平と視線がぶつかった。


久しぶりに涼平のことを見たかも。
やっぱりかっこいいな。



でも・・・もう戻ることはない。



涼平に気持ちがないし、あたしも傷つきたくないから。