同じクラスなのが辛い。


毎日、楽しそうに涼平が女の子と話してることが辛い。


あんな風に言われたのにまだ好きなことが辛いよ。




だからあたしは涼平を一切見ないようにした。


避け続けた。
同じクラスにいても知らない。
見ない。聞かない。




「あんなやつ!亜子ちゃんにはふさわしくないし。最低だね!!」


別れた日には美奈がずっと泣きわめくあたしの背中を摩りながら怒ってくれた。


あたしは怒るより悲しかったからそうやって言ってくれて嬉しかったな。


だから少しずつ元気を取り戻せた。