「ごめ、なさいっ...ありがとっ」

下唇をグッと噛みしめ、必死に涙をこらえた


悲しみ


苦しみ


痛み


いろんな感情が沸き起こった


冷たく、低い、そんな声で話され


あたしが來を変えてしまったことに気づいたとき


胸が張り裂けそうなくらい痛くなった


あの頃


一番辛く、苦しく、痛かったのは來なのかもしれない


來もこんな感情だった?


今のあたしよりも苦しかったのかな?


あたしはこのまま






來との過去、そしてあたし自身から





來を忘れないといけない




それが、來のためなのかもしれない。