誰か。 誰か。 誰か、助けて。 誰かっ!!! 助けて…。 助けて、麻友理…っ。 麻友理の顔が、最初に浮かんだ。 そ、そうだっ。 け、携帯っ…。 すがるように携帯の履歴を、探す。 出て、麻友理。 お願い…、助けてっ。 麻友理。 麻友理っ…。 堰を切ったように、涙があふれ出した。 麻友理、助けて。 私は震える指で、携帯のボタンを押した。