俺は路地裏を歩いていた。



『ヤメテェ……』


女の微かな声が聞こえ、
俺はその声がするほうへ
いった。





そこには
痩せ細り、やつれた隼人がいた。



『な、何でだよ。』


俺は声にならない声で
呟いた。



嫌だ。



嫌だ嫌だ。



ありえない。



あんなに優しい、


あんなに逞しく、
強かった隼人が


彼女を殺していた。