愛梨栖が思い切り机を叩いたのだ。


「なんで転校してきたばっかりの美利亜なの?」


既に怒っていた。


「しかも明日だし。いつ決まったの?そんなこと。」


「しょうがないでしょ。他のとこ、みーんな桜支援団の人たちだったんだから。」


「それってずるいよん。いくらなんでもひどすぎだよん。」


「他の学校の校長、桜支援団が多額のお金を払って頼んだみたいよ。行ったとき、反対したのはここだけ。あの生徒会長をもってすらダメだったのよ。」


「だからっていくらなんでもないじゃない!」


「ちょっ、愛梨栖、落ち着いて。」


「落ち着いてられるかぁ!」


パンパンと2回手を叩く音がした。


「ちょっとはこの紙を読めよ。」