「尚紀、何やってるの?」



グイッ



私たちの唇が触れそうになったとき、私は後ろから千架に腕を引かれて間一髪、キスは免れた。



「何って....見ればわかるでしょ?キース」



そんな千架を無表情に睨む尚紀。



うわ....なんだか怖い。



「は?咲音は僕のものなんだよ?何、手ぇ出してんだよ」



一方、千架も十分怖い。



てか、最近千架は超絶機嫌が悪い。



水族館デートの時に私が逃走したあげく、桃也たちと合流してしまい、結局一緒に遊ぶことになったことが未だに気にくわないみたいだ。



そろそろ機嫌治せばいいのに。


正直、機嫌の悪い千架は本当にたちが悪い。



先日は下着を全部没収されて本当に地獄を見た。