はい、いいえ、の二択が書かれていて、佳斗君は、はいという枠を押す。



「消去、完了」



……あ、そうだった。


私、この動画を見せないって約束で付き合ってたんだ。


すっかり……忘れてた……



「これでもう俺のそばにいる理由、ないだろ?」



忘れさせられてた、のかもしれない。

佳斗君が、あんまり優しくするから。