「私には、私のペースが」

「うるさい」

「・・・」

強引に片づけをさせ、

立ち上がった冬美。

オレはその冬美の手を引き歩き出す。

・・・

「私なんかの相手をして、暇なんだ」

後ろからそんな声が出てきた。

・・・

冬美はオレの気持ちを知ってて

そんな事を言う。

・・・

オレは少しカッとなって、

冬美を廊下の壁に押し付けた。

「…悪いか?」

「…私のリズムをかき乱さないで」


真剣な眼差しでオレに言う冬美。

確かにオレは、

冬美のリズムをかき乱してるかもしれない。

だが、

それでもお前の傍にいたい。

触れていたい・・・

「一分一秒、お前に触れていたい」