「僕と遊んでくれないの?」
僕は精一杯、可愛いって思われるような眼をする。
一生懸命七瀬ちゃんを見つめる。
「うー、七瀬と一緒に湊君のお家に行く?」
「いいのかなぁ?」
「うん。大丈夫。湊君、優しいから!!」
僕らは二人に黙って、湊さんの家に向かった。
***
「みぃーなぁーと君!!」
少し、間があいて、みたことある人が出てきた。
「ぁ、きんぐの湊さんだっ!」
僕はやっと気づいて声を上げた。
「ぁ、社長の息子さんじゃん。七瀬とお友達だったんだね。今、修二も、睦月もいるから、おいで。」
七瀬ちゃんは、はーいって返事をして中に普通に入っていった。
僕も恐る恐るついていく。
「ぁ、社長の息子君。えっと。「白河翔希!僕もいつか、アイドルになります!」
僕は、そう言い放って、修二さんの横に座った。睦月さんはあまり好きじゃない。
だって、前に七瀬ちゃんのお家に遊びに行ったら、すっごく、みられたもん。
怖い。
「翔希、だね。俺は修二。よろしくね。」
「僕は湊だよ。社長には一応連絡しておくね。」
「はい。」
ちょっと緊張しながらも、何とか返事をする。
湊さんが座ると同時に、七瀬ちゃんが、湊さんのひざの上に座った。
ちょっとうらやましい。
僕には兄弟がいないから・・・。
とたんに、腰をつかまれて気が付いたら、修二さんのひざの上にいた。
「翔希、あったかいね。寒いから、くっついてよっか。」
「え?」
確かに、3月はまだ寒いけど、こたつのなかだからあったかいのに。。。