「何かご用ですか?」
あたしが言うと、女子達は目をいっそう鋭くさせた。
「あら、本当に分からないの?」
リーダー格の女はあたしに近づいてくる。
「龍の彼女でもないくせに馴れ馴れしくしないでほしいわ」
そういうあんただって、彼女でもないくせに。
そう言いたかったけど、口に出したらどうなるか分かっていたので、口にはしない。
「この間、せっかく忠告してあげたのに。聞かないから悪いのよ」
ジリジリと近づいてくるリーダー格の女。
一歩、また一歩と距離を詰めてくる。
それを阻止するようにあたしは口を開いた。