スモークが貼られている為、

中は見られない。

・・・

優しいキスは少しずつ深くなる…

・・・

「ん・・ぃや・・・」


抵抗してみるものの、

そのとろけるようなキスに、

力が入らない。

・・・

やっと放された唇。

・・・

そのまま翔は私を抱きしめた。

・・・

「今夜また、

お前をさらいに行くから」

・・・

そう言った翔は、

左手で、

私の髪を撫でていた。

・・・

その左手の優しさやぬくもりが、

何ともいえず、

反論することも忘れさせた・・・