「記憶の結晶よ姿を現し我に入りたまえ。」




鬼慈志の呪文に右手の刻印が光り出す。





「あ…あ……。」




スーっと私の中から消えていく。




バチバチと音をたてる右手が痛み出す。




「あ…あ……アァァアアア!!」




刻印に痛みが走り悲鳴をあげてしまう。



墜ちる。
何処までも墜ちていく。
深い深い所まで私は墜ちた。