「いや~、若いね~。いいねぇ、若いって」

「もう、遥香先生~」

遥香先生は笑いながら運転する。

もしかして、今の話、全部聞かれてた!?

「遥香先生、勘違いしないでくださいよ。あたし、龍とも遥斗君とも付き合ってないですから!」

「二股か?やるな~、綾菜」

遥香先生は聞く耳持たず大笑い。

隣で遥斗君も否定せず笑っているだけだった。

「遥香先生~」

あたしは情けない声を出すしかなかった。