地味で、暗くて、いつも陰にいる私にとって、あの頃のキミはまるで太陽だった。 憧れは、ただの憧れじゃなくて。 ……初恋、だった。 幼くて、未熟な想いでも。 見てるだけの、想いでも。 私にとっては、大事な、恋だった。 今はもう、辻村くんに対してそんな気持ちはないけれど。 それでも、大切な初恋の相手の変貌に、私は戸惑っていた。