「ああ、君の心配事がようやく解ったよ。僕とした事が、ごめん」

「いいえ」


タカに理解されたと分かり、ますます顔を赤くするナナだった。


「君が本気で拒めば、それは危害を加える事になるから僕はやめるはずだよ」

「え? という事は……」


タカの答えを聞き、ナナにはある疑問が生じたが、それを口に出せずにいた。言葉にするのが恥ずかしいのと、タカに失礼だと思ったからだ。


「セックスは出来るよ」


タカは平然とした顔でそう言った。それは正に、ナナが疑問に思った事だった。


「僕は人間と同じように物を食べるし、排泄をする。眠るし、セックスもする。痛みやその他の感覚もある」

「え? だったら、人間と変わらないのでは……」