「だ、だって...」
と言いながら友理奈は、掲示板を指差した。
そこを見ると..
『1-5』
坂下 夏花
須藤 友理奈
瀬川 海斗

みんな、一緒のクラスだった。
「えっ!?ほんまに!?」
私は今の状況がよく分からなかった。
すると海斗がいきなり、
「やったな!俺ら一緒のクラスやな!これからもよろしくな!夏花、友理奈」
と、それに続くように友理奈も
「うん!うちもよろしく!夏花、海斗」
「おぅ!」
「うん!よろしくね」
私達同じクラスなんだ。
「じゃあ、教室行こ」と友理奈が言うと海斗が
「おぅ。で、どこに教室あるんや?」
「さぁ?友理奈は知ってる?」
「知らんよ。」
えっ!?どうやって行くの?
もしかして、私達教室に行けないの?
「ねぇ、どうするの?」って私が聞くと海斗は
「俺に聞いても意味ないで」って、考える気ゼロだな。
友理奈は何か思いついたかな?
「友理奈~何か思いついた?」
「思いついた。これ、人に聞いたらいいやん。」
あっ!なるほど!
「友理奈、天才!自慢の親友やわ~大好き❤やで!」
私がそう言うと友理奈は「ありがとう」って、笑った。
そしたら、海斗も
「俺も友理奈好きやで!頼りになるし...?あれ?何でそんな顔、赤いの?」
私が友理奈の方を見るとたこみたいに顔が赤かった。
私は友理奈だけに聞こえるように
「なんで、そんな顔赤いの?」って聞くと友理奈は
「だ、だってさ海斗がうちの事好きって...意味はなくてもめっちゃうれしいし。」
な、なるほど...だからか..でも、本人気づいてないし..アホというか鈍いというか...
あっ、てか教室の事すっかり忘れてた!
「友理奈、海斗!教室の事どうするの?」
「あっ、忘れてた!ありがとう夏花。」
「あっ、俺もや!」
みんな忘れてたんや...
「で、どうする?まずは1年生っぽい人見つけよ!」
友理奈の提案でまずは、1年生っぽい人を見つける事にした。
でも、いざ見つけようとしてもなかなか見つからない。
「あ~!あの人は!?」
友理奈がそう言って指差した人は、ポニーテールの女の子だった。
「うち行ってくる!」そう言って友理奈は走り出した。
すると海斗は、「俺も行ってくる!ここで待っといて」そう言って
海斗は友理奈を追いかけて行った。
海斗も実は友理奈の事好きなんじゃ...ありえる!
海斗も友理奈の事が好きだったら2人は付き合うのかな?
そしたら、お祝いだ。サプライズにしようかな~...
なんて考えてるうちに2人とポニーテールの女の子が帰って来た。
「お~い、夏花~お待たせ。うちら自己紹介しよ!」
友理奈からお互い自己紹介する事になった。
「じゃあ、うちからな!うちは須藤 友理奈。5組です。よろしく」
次は私の番か
「私は、坂下 夏花。私も5組です。よろしく」
「次は俺の番やな!俺は、瀬川 海斗。俺も5組やねん。よろしく」
「次は、あなたの番だよ!」
友理奈がポニーテールの女の子に言った。
「うちは、千夏(ちなつ)。うちも5組やし、よろしく!」
わっ!私と名前似てるな~すごいや!
「なぁなぁ、千夏ちゃんの事、千夏って呼んでいい?」
友理奈が千夏ちゃんに聞いた。私も千夏ちゃんより千夏の方がいいんだよな..
「いいよ。うちもみんなの事呼び捨てにするな!じゃあ、教室行こか。」
千夏に案内してもらいながら、私達は5組の教室に向かった。
「あのな、2人だけではなさへん?」そう言ったのは千夏だった。
私は千夏に「いいで。」って言ってから友理奈と海斗に「ここでちょっと待ってて」と言ってから、千夏と一緒に近くにある池の前で話す事にした。
「1つ聞いていい?」そう言われたので私は「うん!なんでも聞いて!」と言った。
「じゃあ、聞くな。あんな、友理奈って海斗の事好きなん?」そう聞かれた。
これって言っていいのかな?ダメなのかな?私は分からなかったから「なんで?」って聞き返した。そしたら千夏は「じゃあ、言うな。うち、海斗に一目惚れしちゃってん...」
えっ!?今、千夏は海斗に一目惚れって言った?どこに!?
「ねぇ、千夏!海斗のどこに一目惚れしたの!?」
私は千夏にそう聞いた。そしたら、千夏は..