「ひろ....」



中の部屋は予想以上に広かった。


シンプルかつ、清楚で整頓されている感じの部屋。


うん、はいチェック終了。



私は部屋を少し観察すると部屋に背を向けて扉に耳を当てる。


外の様子をうかがおうと耳を当てたはいいが全く外の音が聞こえない。



まさかの防音とか?



「誰?」



「っ!!?」



人!!?



後ろから声が聞こえる。


この部屋、人いたの!!?

全然気づかなかった。



「すっすみませ〜ん。お邪魔しまし....」



「待って」



ギュッ



部屋から出て行こうとする私の腕を掴む部屋の人。



力、強。