佐々木は、気づいてない。

そういう、言動一つ一つが俺を虜にさせるということを。



「…横田くん…大好き。」


そう言って…潤んだ瞳で上目遣いをしてくる彼女。


これは、ワザとしてる上目遣いではない。
佐々木は、時々ワザとしてくることがあるけど…これはあくまでも、本人の意志ではない。






「佐々木…その顔は反則。」





俺は、我慢できなくなって
佐々木の小さな体を優しく抱き寄せた。