「大樹は凄いよね…瑠璃ちゃんの為なら何だってやってのけるし」

「うん、瑠璃が大好きだからね」

「…俺も大樹みたいに素直になりたいよ」


旭が一瞬悲しい目をする


「…ぁ、もしかして、亜衣ちゃ…むぐっ」

「大樹、場所選んで発言して」


いきなり旭に口を塞がれる

…場所選んで?
あ、教室だからか?


「話の続きは昼休み。アイツのことについてもそん時話すよ」


そう言って旭は俺の口を開放する

"アイツ"って…亜衣ちゃんのことだよね?
何があったんだろう?

数年前…
旭の好きな子は亜衣ちゃんだったはず…
そして、今も旭は亜衣ちゃんのことが好きなんじゃないかと思う

でも、旭のこの反応…
意味深発言に悲しげな目…


俺が居ない間に2人に何かあったの?