登場人物を考える時、登場人物に何を求めるか?が物語の鍵となる場合があります。
私が考える登場人物は、大きく分けて二種類存在する。

・等身大
つまり、私達と同じ環境、同じ才能(性能)、同じ感性を持った人間。
ケータイ小説で描かれる主人公は、等身大がスタンダードの手法になっている様です。
近年の川柳や和歌、J-POP等も等身大に描かれており、今は一種の等身大ブームの時代でもあると思います。
私達と類似した人間なので動かし易いと言うのが選ばれる理由でしょう。
それらの登場人物に設定される舞台もまた、等身大(身近)である様です。

・憧れと願望
作家の「こんな人がいたら‥‥」と言う憧れや願望が、具現化した人物です。
それは、目上の大人であったり、特別な環境下にいたり、特異な才能を持っていたりと様々。
例えば、女子高生と芸能人の恋愛等も、このパターンで描かれた人物が登場します。
そして、願望の中には“悪人”もやっぱりいて、それらが登場する事で場を盛り上げる時も。
ただ、身近な人間では無いので、多少は動かし難さがあるかも知れません。

進行で登場人物の設定を揺るがせたく無いのであれば、やはり私が推奨する“メモを取る”をしてみて下さい。

〜例〜
・性別:女
・年齢:高2(17歳)
・性格:天真爛漫だが独りが苦手
・体躯:平均より高め(160cm後半位)
・過去:離婚により父と別離
・現在:母子家庭 男性不信
・未来:男担任に惚れる
・発展:男性不信解消
・結果:振り向かせ様と努力

人物の人生を想像すると、先の物語が浮かぶ場合があります。
ここでは、一人の登場人物を考えたら、両親や担任と言う人物が三人も派生して考えられました。
両親を作品の要因として使ったりと広げる事が出来るので、これが人物を先に考える作成手法です。