呆れ気味に少しだけ笑った巧は、


「じゃあ約束だぞ?

コンペが終わったら、

海外事業部に移動するように」



「はい。わかりました」

・・・

お互い納得をし、

もう一度抱きしめあう。

・・・

ここに帰れば、

いつもあなたがいる。

私はそう思えるだけで頑張れる。

・・・

巧は、

私の元気の源だから。

・・・

もう少しだけ、

私のわがままに付き合ってね、巧。