櫂人side


俺は、こいつなら…


俺の過去を話してもいいと思った。


理由は、わからないが…


「俺…中1の時、彼女がいたんだ…彼女は、明るくて…優しくて…皆に人気者だった…でも、それは表の顔だったんだ… 俺は、まんまと表の顔に騙された…ある日、俺は友達と帰ってたんだ…でも…ノートがない事に気付き…学校に戻ったんだ…で、誰もいないだろうと思って…教室に入ろうとしたら…彼女の声が聞こえたんだ…彼女はこう言ったんだ…“私、櫂人と付き合ってるのって顔と白蓮が目当てなの。だって、話してても楽しくないし。顔だけがいいって感じ。あと、白蓮っていう地位もね”と言ってたんだ…その瞬間…俺の中の何かが切れたんだ…で、俺は教室に入り…別れを告げた…それから、顔や白蓮目的で来る奴等が嫌いなんだ…まぁ。女全般は…そして…あんたが来た…はじめは…こいつも普通の女と一緒だろうと思った…でも、違った…喧嘩は売るし…挑発するし…他の女と違うってわかったんだ…だから…俺は…」

『ねぇ…あんたじゃなくて…菜々って名前があるの!しかも、私と他の女を一緒にしないで。あんなのと一緒にされるなら、蛙と一緒にされた方がマシよ!同じ女として、あり得ないわ。化粧をパンダみたいにして…動物園に行った方がいいんじゃない?って思うくらいよ!』

「(笑)(笑)そうだな…(笑)」


やっぱり、こいつは…


いや。菜々は、他の女と違う…


菜々に聞いてもらってすっきりした…


あ。いいこと…


思い付いた((ニヤッ


ギュッ


俺は、菜々を抱き締めた。


「ちょっとの間…このまま…」

『わかった』


さてと。大貴は、どんな顔をするだろう?


櫂人side終わり