昼食を済ませ、

仕事に戻ったオレは、

午後6時、仕事を終わらせ、

家路につく為、会社の外に出た。

・・・

歩いていたはずの足が、

パタリと止まる。

・・・

「真鍋先輩、休みの日まで

仕事ですか?」

にこやかな表情で、言ったのは、

出張中のはずの、鈴木幸一・・・

・・・

驚くオレに、

笑いながら肩をたたいた鈴木。

・・・

「そんな人を化け物みたいな目で、

見ないでくださいよ~」


「…鈴木、お前、出張中じゃないのか?」


「はぁ?」


「企画部の、大久保夏樹と・・・」


「あぁ・・・

大久保さんなら、東条部長と

隣の県に出張中ですよ・・・

凄いですよねえ。入ったばかりなのに、

仕事ができるんですよ大久保さんて」