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企画部の前。

早足できたため、

少し呼吸を整えて、

入り口のドアを開けた。

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目の前の光景に、

カッとなったオレは、

その場へ早足で近づく・・・

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目の前で繰り広げられてるのは、

オフィスの壁に追い込まれた夏樹は、

少し震えて、まるで小動物・・・

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それを妖艶な目つきで見つめ、

両手に夏樹を挟む格好で立っている義嗣。

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「東条」

「・・・真鍋」

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やっと俺に気付いた義嗣、

だが、夏樹を離そうとはしない・・・

「人の女に手を出すとはいい度胸だな?」

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オレの言葉に、

全く動じることなく、

義嗣は微笑んだ。