「…ここ……






どこだ………?」





周りの光景に付いていけなくて、呆然としてしまう。





いつの間にこんな所に来た……?



さっきまで教会にいたよな?



てか、何だこの状況?



茂みに落ちてたリュックを拾って、あれこれ考える。



だが、今の自分の状況が掴めない。



らちがあかない。



そう考え、まずココから出ようと結論を出して歩き出した。







* * *


「マジでドコなんだ………っ

獣道じゃないか………!」



歩いて早十数分。



一向に森っぽい所から抜け出せない……。



……くそっ、どうなってるんだ!!



また変な事に巻き込まれたか!?



思わず悪態つくも、進むスピードは緩めずに歩く。


この方向で合ってんのか……?




そう考え始めた時だった。






「-------!!」



“邪気”を感じた。



足を止め、気を張り巡らして邪気の跡を追う。


サァ………



風が頬を撫でた瞬間。




「-----そこか。」



--ドオン!!!



隠し持っていた符で、西の方角へ攻撃する。



『---キキッ!』



しばらくすると、煙から角を生やした3頭身の鬼が5匹現れた。



「雑鬼………!
こんな時に………!!」


私を睨んでいる雑鬼達に、警戒態勢になる。



素早く伊達メガネを外し、結紐を解く。


その瞬間、抑えられていた霊力が解放される。



『キッ!』


襲いかかってくる雑鬼の攻撃をかわしつつ、後ろに飛び退く。



右手で印を結び、雑鬼に向ける。


「…縛縛縛、不動縛!」


これで、雑鬼達は動けなくなる………………












ハズだった。