・・・

自分の今の顔がどんなだか、

ちょっとわからなくて、

恥ずかしくなったオレは、


その写真を、夏樹の顔に押し付けた。


「ブッ!何するんですか?」

案の定口を膨らませ怒った夏樹。


「この写真を見れば、

誰だって、幸せだから、

顔がほころぶだろ?」


「・・・」

・・・

そう、

この写真は、

夏樹は撮ってくれてた事を知らない。

・・・

今、初めてお目にかかる代物。


・・・

写真に釘づけになった夏樹の顔を見て、

オレは思わずクスッと笑った。

だって・・・