あの日を境に私は無我夢中で修行に打ち込んだ。 「紗良、よくここまで頑張ったな。 お前もこれで立派な陰陽師だ。」 「本当!?」 「あぁ、もう、教える事は何もない。 だがこれだけは覚えておきなさい。」 ん? なんだろう。 「自分の身を犠牲にしない事。 いいな。」 「ん?うん。」 「よし、じゃあ仕事に戻るぞ。」 「うん!」