「べ、別に何でもいいだろ」


俺は一言言い捨てると歩き出す



この世で恐いもの


お化けでも
先生でも
父親でもない



たった一人…



その名が高橋結衣



何故かこいつは俺が美海を好きなことを知っている



俺の行動は分かりやすいらしい…



ほんとこいつだけは恐い



特にあの笑顔がなんとも言えない…



さっきクラス発表のところにいたときだって


耳元で「いい加減素直にならなくちゃね〜」



そう言って微笑んだ



うわ〜
思い出すだけで身震いしてしまう


そんな恐ろしいやつが同じクラスなんて…



俺、生きていけるかな。